ナミビアの首都ウィントフック。外では鞄を持ち歩かないようにとの注意書き
ナミビアは南部アフリカの南西部にある国です。アフリカ大陸の一番南が南アフリカ共和国で、ナミビアはそのちょっと左上の国。
世界遺産にも指定されている世界で最も古い砂漠と言われるナミブ砂漠や、ゾウやキリンに出会えるサファリが楽しめるエトーシャ国立公園、ドイツの色濃いスワコプムントの町など見どころの多い国です。
最近まで私はこのナミビアの首都ウィントフックのことを、ウィン『ド』フックと勘違いしておりました。なんの迷いもなく「ウィンドフック! ウィンドフック!」と言っておりました。お恥ずかしい……。
いやだって、かっこいいじゃないですか、ウィンドフック。風の鉤みたいな。ドラクエとかのRPGに出てきそうな響きのネーミング。しかもそれが首都! かっこいい!と思ってたせいでウィンドフックと勘違い。まさかウィントフックだったとは……。
誰でもこういう勘違いってありますよね。思い込みってやつです!
デング熱とかも危なかった……。テング熱じゃなくてデング熱なんですよね。えっ、日本の天狗からきた熱なの!? と勝手に勘違いしそうになっていました。デングですデング。デンギーです。
話がそれまくりました。そんなナミビアの首都ウィントフックですが、このウィントフックの街自体にはそれほど見るべき所はありません。でも綺麗な街ですし、路地とかを気軽に歩けるのならば、もしかしたら街歩きも楽しいかもしれません。
そう、残念ながらここは路地とかを気軽に歩ける街ではないんですよね。つまりは治安が悪いんです。この治安の悪さはアフリカ旅行を勧めづらい原因の一つですね。特に大都市ほど治安が悪い傾向にあります。
私はChameleon City Backpackersというホステルに宿泊していました。ものすごく雰囲気が良くて、豪華なバイキングの朝食が付いていて、中庭にはプールまである。たしか人懐っこい犬もいましたね。めっちゃ良いところでした。
このホステルのレセプションだったかな? 壁に注意事項が書かれているのですが、その一つに
『外を歩く時はバッグやバックパックを使わないように。スーパーでもらえる買物袋を代わりに使いましょう』
といった意味のことが書かれていたんです。最初見たときは一瞬、意味が掴みかねました。どういう意味だか分かりますか?
バックパックを背負って歩いていると、旅行者とすぐ分かるので犯罪のターゲットにされやすくなる。綺麗なバッグを持ち歩いていると、お金持ちと思われてこれまたターゲットにされやすくなる。そういうことです。
旅行者や外国人が犯罪のターゲットにされやすいというのは世界共通です。特に発展途上国では現地の人にとっては、『外国人旅行者=お金持ち』という認識なので狙われやすいのは仕方ないでしょう。それは分かります。
しかし、わざわざこんな張り紙までして注意をしているのは私は初めて見ました。夜に人気の無い場所を歩かないようにしよう』とか、『このあたりの地区は治安が悪いので近づかないように』とか、そういった注意書きならよく見るのですが、『かばん持ち歩いちゃダメ。レジ袋を代わりに使え』っていうのは初めてでした。
そうやって注意喚起しなければならないほど治安が悪いってことなんでしょうね。この辺りは。確かに雰囲気は悪かった。
私は幸い危ない目には遭いませんでしたが、強盗に遭ったっていう話は実際何度か聞きました。
ホテルの目の前の路上でいきなり殴りかかられて、持ってた物全部うばわれた日本人が居ました。妄想の中ならかっこよく反撃したりもできるのでしょうが、実際にそういった目に遭うと、もうわけがわからず何にもできないようでしたよ。そりゃそうですよね……。
アフリカを旅行しているとこういった強盗系の話、ナイフポイントされた話などをけっこう聞くんですよね。他の地域に比べて強盗話を聞く頻度がかなり高い。
田舎とかならそこまで危険でもないのですが、アフリカの都会はやはり治安が悪めと言わざるを得ません。もうちょっとこの辺が何とかなればなあ……。そしてマラリアが無ければなあ……。
アフリカには魅力的な見どころも多いので本当に残念。もうすこし気軽に旅行できるようになってくれることを切に祈ります。