頭にフランスパン。モザンビークのマプト
写真はモザンビークの首都マプトのバスステーション。
モザンビークはアフリカ南部の国。ポルトガルの植民地だったという歴史的な経緯があるため今でもポルトガル語が公用語になっています。その点ではブラジルなどと同じですね。
ただ、モザンビークはポルトガル語が第一言語の人は少なく(人口の10%以下)、バントゥー諸語やスワヒリ語など様々な言語が混ざり合っているのが特徴的です。
そういった歴史的な経緯もあってか、モザンビークではフランスパンがポピュラーです。写真の女性のようなフランスパン売りがあちこちでパンを売り歩いています。パンにハムやレタスを挟んだサンドイッチもあちこちで食べられる。
伝統という訳ではないのでしょうが、この女性のように大量のフランスパンをビニールで縛り付けるようにしてバスケットに入れて頭に乗せて売り歩く。フランスパン売りの女性はみんなこうしていました。
バランスをとるのがとても上手で手を使わなくても絶対落とさないんですよね。頭だけで支えている。すごい。これなら両手が空くから何をするにも便利です。
モザンビークに限らずこうやって物を頭に乗せて運ぶ光景ってあちらこちらの国で目撃します。かなり重いものでも頭に乗せて運んでしまうんですよね。人間の頭って案外むちゃくちゃ丈夫なんだなあと感心します。
あんまり重いもの乗せているのを見ると頭の形とか変形してしまわないのかなあ、とちょっと心配になってしまいますけどね……。
ちなみにモザンビークではなぜか、長距離バスの発車時間が早朝のものしかありませんでした。朝4時、5時とかに発車するバスばかり。写真では大分明るくなってきていますが早朝の暗い時間から動かなければならないのでちょっと大変でした。