ブラジルの黄熱病が広がりを見せている。蚊の最凶さは恐ろしい
ブラジルで黄熱病(黄熱)が流行っているようだ。ブラジルは確かに黄熱病リスク国なのだが、最近は広い国土の中でもひとにぎりの人達だけが黄熱病を発症している状況だった。
それが今年はミナス・ジェライス州を中心に、120件の感染が確認されており、そのうち49人が死亡している。これは2000年以来の大発生だという。
今の所は地方でのみ流行っているようだが、これからどうなるかは分からない。ミナス・ジェライス州はリオデジャネイロ州やサンパウロ州にも隣接している。もし爆発的な広がりを見せて、これらの州の大都会にまで飛び火すれば、大変な状況になる。
そういった状況に備えてか、ブラジル保健省はすでに1150万人分のワクチンを用意しようとしているようだ。
日本からブラジルを訪れる人も、黄熱病ワクチンを打っておいたほうがいいだろう。
現在のところ、ブラジルへの入国にはイエローカード(黄熱病予防接種国際証明書)の提示は必須ではないが、黄熱病がさらに爆発的に広がるようなら、必須になってもおかしくはない。
なにより黄熱病は危険な病気だ。発症した患者の15%が重症化し、そのうち20%~50%が死亡するとされている。
蚊が媒介する病気なのだが、絶対に蚊に刺されないようにするのは難しい。
ワクチンを接種しておくのがいいだろう。
ちなみに『黄熱病の予防接種したよ!』と証明してくれるイエローカード(黄熱病予防接種国際証明書)だが、以前は接種10日後から10年間有効だった。
それが、2016年7月11日からは、生涯有効に変更されている。一回予防接種するだけで一生有効になるのだから、時々でも南米やアフリカを訪れる人は、ぜひ予防接種しておくといい。
それにしても、蚊っていうのは凶悪だよなあ。黄熱病、ジカ熱、マラリア、デング熱、西ナイル熱、日本脳炎……。
人間を殺しまくっている凶悪な病気を運び過ぎだ。地球で一番たくさん人間を殺している生物なんじゃないか? 一番たくさん人間を殺しているのは同じ人間だ!とかそういうのはいいです……。
私も現在せきや全身倦怠感といった症状がでている。黄熱病の予防接種はすでにしているので、黄熱病ではない。もっとも、日本国内には黄熱病を媒介するネッタイシマカがいないので、そもそも黄熱病には掛かりようがないのだけど。
最近職場でインフルエンザが流行り出しているので、こちらの疑いのほうが怖い。インフルエンザも黄熱病ほどではないが、人が死ぬこともあるんだよなあ。ただの風邪とはちがう。
風邪にくらべるとインフルエンザは、
- 急激に病状が進行する
- 38℃以上の高熱が出る
- 全身に症状が出て、関節痛・筋肉痛・頭痛が出る
こういった症状が特徴的のようだ。
今のところ全身倦怠感はあるけど高熱はない(多分)。……たぶん大丈夫だろ。でも激しくしんどくなったらすぐ病院行こう。周りの人にも迷惑だからな。マスクも必須!
安静安静。