市場(マーケット)には文化・歴史・人などその国の全てがある。中国・カシュガル
写真は中国・カシュガルの市場(マーケット)。
市場(マーケット)はいい。市場にはその国の文化やら歴史やら人やらが凝縮されている感があります。
日本に住んでいると市場なんかめったに訪れない人がほとんどじゃないでしょうか。私もです。普段は市場を訪れることなんてまずありません。買物するなら大概はスーパーマーケットなどで済ませてしまいますから。
スーパーは便利で安くてありがたいのですが、市場がもっと身近にあればいいのになあとちょっともったいなくも思います。東京の築地や京都の錦市場など、日本の市場って生活に必要な場所というよりは観光地のようになっていますよね。
どこの国にも市場はあるのですが、先進国は日本と同じような状況でスーパーマーケットのチェーンが席巻しているということが多いです。
逆に発展途上国ではチェーンのスーパーマーケットが少なかったりそもそも無かったりするので、市場の重要性は高いです。モノが必要になったら市場に買物に行く。生活に必要な場所になっています。
どこの国に行っても市場にはその国の特色が出ていて、見て歩くのが楽しいものです。牛・豚・鳥等の肉類なんかは生きている家畜、しめられて吊るされているものなど、日本ではまず見られない状態で売られていたりもします。当たり前だけれどこういう工程を経てお肉になっているんですよね。一度くらいは自分の手でしめておきたいもんです。
民芸品や工芸品も大抵は売られています。工業製品でなくお店で売っている人が実際に手作りしているものも多いです。こういうものは日本のエスニック雑貨店とかで買うとえらく高くつくんですよね。その国の特産品を直接安く買うチャンス! 目利きができればなあといつも思います。
市場の食堂はたいていごった返しているものの、安くておいしいことが多いです。市場で売られている肉や野菜がそのまま使われているんでしょうね。
中にはさびれている市場もありますが、大抵の市場は活気があってパワーに溢れています。スーパーマーケットではこういう活気やパワーが感じられないんですよね。こういうパワーを身体で感じるのも旅行の醍醐味。
なお、市場は人が多くて雑然としてごみごみとしているのでスリには気をつけなければなりません。治安的にはあまりよろしくないので写真とかも撮りにくい。高級そうなカメラを出して写真撮っていたら犯罪者のターゲットにされる確率かなり上がってしまいますからね。気をつけるほうがいいです。私がチキンなだけかもしれませんが……。
ちなみに写真の中国・カシュガルの市場はとても巨大な市場でした。絨毯や織物が中心の市場だったかな。有名な市場だったようですが名前は忘れてしまいました。
中国国内の情勢のせいもあり、警官がとても多くて物々しい雰囲気だったのをよく覚えています。カシュガルって中国だけれどウイグル族など少数民族の人が人口の8割以上なので、あまり中国という感じはしません。そりゃあ中国から独立したくもなりますよね。中国は独立なんて絶対させないだろうけれども……。