足柄、糸魚川、フィリピン、オーストラリア。自然の力は恐ろしい
先週木曜(12月22日)の夜に、東京から大阪への夜行バスに乗った。ちょっと早いが里帰りだ。
当たり前かもしれないが、夜行バスといっても夜の間ずっと走り続けるのではなく、途中で何度かサービスエリアに停車する。
深夜3時ごろだったろうか? 静岡の足柄サービスエリアでバスが停車した。「風の音けっこうキツいな、眠いな、でもトイレは行っておこう」と外に出ようとすると、……キツいどころじゃあなかった。
物凄い雨風。ごうごうと風が吹き荒れていて、雨が横殴りに降りかかる。上からではなく横から雨が襲ってくる。傘をさしても濡れるしかない状態。
まだトイレは我慢できそうだったので、外に出るのはあきらめた。トイレまで歩くだけでも濡れ鼠になって、風邪をひいてしまいそうだったから。
実際、外に出ていた人達はびしょ濡れになっていた。寒そうで気の毒だ……。
私が東京を出発した22日の午前中に、あの糸魚川の大火が起こっていたと後で知った。場所は全然違うのだけれど、新潟県でも強風が吹いていて、そのせいで火が広がってしまったという。
風が吹くと、思ってもいないほど遠くまで火の粉が飛んでしまう。そしてどんどん火事が広がる。恐ろしい。今回の大火事も風さえなければこれほど酷くならなかったろうに。痛ましい。
また今現在でも、フィリピンは台風NOCK-TEN(ノックテン)に襲われている。
少なくとも4人が亡くなっており、せっかくのクリスマスにも、20万人以上が避難所に移動せざるを得なかったという。
クリスマスのような祝福の日に台風とはなあ。ひどい仕打ちだ。神様は意地が悪い。
さらに、エアーズロック(ウルル)で知られるオーストラリアのウルル・カタ・ジュタ国立公園も、大雨によって閉鎖が続いている。
エアーズロックは過去には転落死亡事故が発生していることもあり、気候・天候の条件によって入山が規制される。
気温が上がりすぎる、風が強くなりすぎる、強い雨がふる、といったことが予想されると、エアーズロックに登ることができなくなる。観光客の安全を考えれば妥当な措置だろう。
今現在も大雨による影響で閉鎖は続いているようだ。最新の情報はウルル・カタ・ジュタ国立公園の公式Facebookページ(英語)で確認できる。
エアーズロックを見に行く予定の人なら、チェックが必須だろう。
『一生の思い出に!』と、エアーズロックを見にオーストラリアまで行ったのに、閉鎖されていて近づくことさえできないなんて、悲しすぎる。
私もまだエアーズロックはこの目で見たことがない。今後10年以内には見に行くつもりなので、その時は天候を調べまくるか、たっぷりと時間をとって余裕をもって見に行きたい。
まあ、それだけ準備をしまくっても、悪天候でどうにもならなかったりもするのだけれど。結局最後は運次第なんだよな。人間は自然の前では無力だわホント。