タイのマーケットでオーストラリアのディジュリドゥ。奏者は日本人
写真はタイのウィークエンドマーケット(チャトゥチャック市場)。
どうしても覚えられない言葉って有りませんか? 私にはあります。この楽器の名前がそうです。何回も調べて何回も「よし覚えた!」と暗記したはずなんですが、いつの間にか忘れてしまっています。
自分にとって覚えやすい言葉なら一発で覚えられるのに、苦手なものは何度繰り返してもなっかなか覚えられない。不思議なもんです。
閑話休題。
この写真の楽器(一番右の男性が吹いているもの)の名前はディジュリドゥです。覚えにくい! ディジュリドゥはオーストラリアの先住民族アボリジニの楽器ですね。白蟻に芯を食われて空洞になったユーカリの木が原料で、儀式や祭事に使われてきた楽器です。
世界最古の管楽器ともいわれています。木製なのに発音の構造的には金管らしく、金管楽器に分類されているという珍しい楽器です。木製なのに金管楽器。変な感じ。
ディジュリドゥの音はとても独特で言葉で表現するのが難しいです。深い響きの音で、ブォォーンというか、ビヨーンというか……。Youtubeにもたくさん動画があるので聞いてみるのが一番早いですね。
タイではなく別の国に居た時に一度この楽器を吹かせてもらったことがあるのですが、まっっっったく音が出ませんでした。管楽器って音を出すのさえ難しいものが多いですが、このディジュリドゥは特に難しいですね。いったいどうやって音出してるんだろう。さっぱり分からんです。修行が必要ですね。
こういう聞いたこともなかったような楽器に出会えるのも海外旅行の魅力のひとつ。思わぬところで思わぬ音楽に出会えると嬉しくなります。
ちなみにこのディジュリドゥを吹いている男性は日本人らしいです。近くのタイ人がそんなことを言っていました(本当かどうかは未確認)。
もしそうならタイのマーケットでオーストラリアのディジュリドゥを日本人が吹いていることになります。国際色豊か。
いろいろな縁や巡り合わせがあってこうなっていたのでしょうね。この日本人はどういう経緯でこの楽器を知って、どういう経過をたどってタイで演奏することになっていたのでしょうか。想像するだけでもおもしろいです。