世界遺産の町・バルパライソはポップでキュートでデンジャラス
写真はチリの港町バルパライソ。
ひとつ前の記事ではバルパライソでタンゴを踊っている人たちを紹介しました。今回は世界遺産にも指定されているバルパライソの町の歴史的で美しい街並みについて書いてみます。
『歴史的』と言われるとなにやら小難しそうな印象があるかもしれませんが、バルパライソは全然そんなことはありません。写真のようにポップでキュートなウォールアートがいたるところに描かれている町です。
こういったアート作品が町と一体となっていて、ただ歩いているだけでも目が楽しい場所になっています。
港では軍船を見物できたり、丘を登って町の上から見下ろすとまた新たな発見があったりと、町歩きが超楽しい。
細い路地があちこちにあって迷路のようにもなっており、私のような路地好きにはたまらない町でもあります。世界遺産になるのもうなづけますね。
ただ1点問題が。それは治安です。バルパライソは世界遺産にもなっていることもあり、世界的な観光地です。それゆえ世界中から観光客が集まってきて賑やかなのですが、上述したようにこの町は迷路のように入り組んでいるんですね。
大通りが多くの人で賑わっていても、ちょっとした路地に入ると人気がまったく無い時がある。そういった時には少し危険を感じました。肌感覚的なものですが。町全体の雰囲気もあまりよくはない。警戒が必要です。
実際、写真の階段を登っていったところからさらに町の上の方へと歩いていこうとしていたら、警官に止められました。
たまたま英語が話せる方が近くにいたので事情をきいたのですが、どうやら強盗が出たらしく、まだこの辺りに危ない奴らがうろついているから戻った方がよい、とのことでした。
もっと登っていきたい気持ちもあったのですが、忠告どおり引き返しました。地元の人のアドバイスには従うのが基本ですからね。危険情報とかは特に。
バルパライソって『天国の谷』という意味の言葉らしいのですが、天国の谷とかいうならもうちょっと治安をよくしてほしいなあ……。殺されて天国とか行きたくないし……。
めちゃくちゃ治安が悪い町、っていう訳ではなくて警戒していれば問題ない程度なんですけどね。それでも安心して歩くことができればもっと町歩きが楽しくなるので、少しずつでも治安がよくなっていくことを切に願います。
余談ですが、私は大阪出身です。そして、このバルパライソの町は大阪港と姉妹港になっているんです! いや大阪出身なのに全然知りませんでした……。
エスメラルダというバルパライソの港を母港とする大型帆船が大阪港で開催された「大阪世界帆船まつり」に参加したことがきっかけとなったそうです。港に歴史ありですね~。