山歩きの魅力。南米エクアドル、コトパクシ山
写真はエクアドルのコトパクシ山。5600mあたり。
山歩きが好きです。登山でもいいのですが、私はそれほどの技術が無いのでなんとなく山歩きと言っています。
どうして山を歩くのか? 一体全体どうしてでしょう。山を歩くのはそれなりにしんどいです。危険も多少はあります。快適な家の中でのんびりしているほうが楽しいように思えます。
でも、ものすごく楽しいんですよね、山歩き。
街にいては決して見ることのできない素晴らしい景色がいい。どれほど美しい動画や写真であろうが自分の目で見るのとは隔たりがある。
達成感がいい。自分の足でここまで登った!という達成感は何物にも変えがたいものがある。何日もかけて縦走したときにはふと後ろを振り返ると自分が物凄い距離を歩いてきたのが実感できる。自分もなかなかやるじゃないか、と自信もつく。
あとは、限界近くまで身体を動かしているほうが生きている実感がある、という点。私のような凡人は、山歩きでもしないと身体を限界まで使うことって無いんですよね。日常生活ではそれほど身体を使わないで生活することができてしまうので。
頭もそれほど使っていないからか、そうして生活しているとなんだかボヤっとしてしまうんですよ。感覚ですが。こういうのが生きてる実感がないっていうのでしょうか。
そういう時に山を歩くと心も身体も息を吹き返すような気分になります。しんどいのですが、生きてるぞ!って感じが強く得られます。
やっぱり心と身体は連動しているのでしょうね。身体を適度に使ってやらないと心も腐っていくような気がします。
ちなみに私は素人なので、写真のような外国の山や標高の高い山を登るときはガイドを含むグループで登ります。でもそれ以外の時は基本的に一人で登る。
自分の好きなペースで登れるところも山歩きのいいところだと思っています。あまりにしんどい。あぶなそうと感じればいつでも引き返せばいい。逆にもっとペースを上げたい時は上げればいい。自分で決めて自分で行動できます。登頂できてもできなくても、何があっても完全に自分のせい。
そして山歩きは運動音痴の人にも向いたスポーツです。私も運動音痴でして、特に球技は酷かった。ボールが全然思い通りに動いてくれないんですよね。超下手糞でした。基本的に球技って瞬発力、瞬間的な身体の動かし方が大事なので、トロくて鈍い私には難しいものでした。
その点山歩きはいい。ふつうに山を歩くだけならトロくても全然問題ない。ひたすら歩いていけばいつかは頂上にたどり着きますから。自分のトロさに絶望している人でも楽しめます。おもしろいですよ。危険もありますけど。
余談ですが写真のコトパクシ山って2015年に噴火していたんですね。140年ぶりだそうで。びっくりしました。私が登ったのは2013年だったのですが、ちょっとずれてたらと思うとゾっとします。怖い怖い。
ついでですが私が登った時は写真の5600m地点あたりまでしかたどり着けませんでした。登頂できず。ペースが遅すぎました。悔しいので機会があればもう1度くらい挑戦してみたいです!