レソトで目撃したバスの残骸。スピード狂の運転手に当たるのが海外で最も危険
写真はアフリカ南部の国、レソト。
レソトの首都マセルから車で一時間ほど南に走るとロマの町があります。セモンコンの村へ向かってロマから南東へと進む。山間の道を進んでいくのですが、道は悪くバスはガタゴト揺れまくる。そんな道中で撮った写真です。
この写真を見るだけでは分かりにくいのですが、少し高い場所にある道路から撮った写真です。このバスはメインロードから外れた場所に横倒しになっていました。バスが倒れている場所からもう少し先には崖があり、そこまで行っていたら真っ逆さまという状態でした。
私がこの光景を見たときには事故が起きてから時間は相当経過していたようで、中には当然誰もいない状態でした。
海外旅行をしていて一番危ないのって、犯罪うんぬんよりも交通事故なんですよね。特に死ぬようなことがあるのは交通事故がもっとも確率高いと私はかってに確信しています。
いやだってね。運転がね、酷いんですもん。世の中にはスピード狂ってたくさん居るんだなーって実感しますよ。日本みたいに時間に正確でなくてはならない!ってな強迫観念じみたものも無い国でですよ。急ぎの用事もないのにスピード出しまくるんですよ。
高速道路とかならまだしも、ガッタガタの山道でアホみたいなスピードを出す。視界が悪い夜でもスピードを出す。たくさんの人が乗っていて重くなってるバスでもスピードを出す。そりゃあ事故も起こりますわってなもんです。
こういったスピード狂のドライバーに当たらないためにできることって、ほとんど無いんですよね。その国ではそれが当たり前だったりするし。信頼できる人間が運転する車にだけ乗るっていうのも難しいし。だからもう完全に運の領域じゃないかと。
そんな危ないんだったら海外旅行なんてしない方がいいじゃん!っていう意見が出るのにも頷けます。しかし私は旅行はやめられない(やめる気もない)ので、それはもうそういうもんだと受け入れています。
極端なこと言ってしまえばリスクの無いことなんて無いですしね。安全な日本で普通に暮らしていても事故に遭うことだってあります。多少のリスクを怖がっていたら何もできなくなってしまいます。そのリスクの許容範囲が人によって全然違うんでしょうねえ。そこがむずかしいところ。
ちなみに写真のバスに乗っていた人たちで亡くなった人はいなかったみたいです。後にセモンコンの村で聞きました。いや、よかったよかった。