グルジアはグルジアがいいんです。ジョージアはかんべんしてください……
グルジアはコーカサス(カフカス)三国(グルジア、アルメニア、アゼルバイジャン)の一つ。黒海とカスピ海に挟まれた地域にあり、ロシアやトルコとも国境を接している国。
グルジアは結構好きな国で私の中ではもう完全に「グルジア!」だったのですが、2015年4月22日から日本政府の正式な呼称が「ジョージア」に変更されています。グルジアは反露感情が強く、ロシア語由来の「グルジア」という名前を使用するのは止めてくれ、という要請を日本政府が受けたというのが変更の理由のようです。
でもなあ。「ジョージア」はなあ。ロシア語由来の「グルジア」が嫌ならグルジア語由来の「サカルトヴェロ」でいいんじゃない? なぜ英語由来のジョージア? グローバルスタンダードっていうやつですかね?
「ジョージア」といえば? この質問に日本人が最初に思い浮かぶのは缶コーヒーなんですよ! ググっても一番目に来るのは缶コーヒーのジョージアですよ!
もしくはアメリカのジョージア州。こっちは綴りまで同じじゃないですか。グルジアってそこそこマイナーな国なので知らない人にジョージアって言っても「えっ、コーヒー?」とか「ああ、アメリカの州ね」とかの反応しか返ってこないんですよ。悲しい。
「グルジア」って響きもよくて独特でノスタルジックな感もあって好きだったんだけどなあ。ジョージアはなあ。缶コーヒーやアメリカの州に恨みがあるわけではないのですが、どうしてもジョージアは無いわー、と思ってしまうのです。言葉には言霊が宿るのですよ。やっぱりグルジアがいいんですよ。