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たびずき! ブログ 海外旅行の体験談

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たびずき!海外旅行おすすめランキング【実際に行った国だけ】(http://countryranking.net/)管理人のブログ

長距離の硬座は地獄。中国の列車はカオスでめちゃくちゃ。中国人はたくまし過ぎる

中国 鉄道

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写真は上海の虹橋国際空港からの地下鉄。

ひとつ前の記事では、中国の列車で一瞬油断した隙に、荷物を盗まれた体験を書きました。その時乗っていた列車は上海から昆明への長距離列車でした。

 

中国の列車には座席の種類が基本4種類あって、硬座、軟座、硬臥、軟臥となっています(座席無しの無座というのも一応あります)。

硬座は固めの座席、軟座は柔らかめのゆったりとした座席、硬臥は1つのコンパートメントに3段ベッドが2つ付いていて6名が乗車できる寝台席、軟臥は1つのコンパートメントに2段ベッドが2つ付いていて4名が乗車できる寝台席です。

1つのコンパートメントに2名のみ乗車できる高級軟臥もありますが、基本的には上記の4種類の座席に分かれています。

値段的には硬座がもっとも安くて軟臥がもっとも高く、値段と快適度はそのまま比例する感じですね。

 

私が上海から昆明へ移動した時も、本当なら硬臥に乗って寝台で移動したかった。しかし一週間くらい満席が続き、どうしようもない。軟座や軟臥も同様に満席で、硬座しか残っていないという状態だったんです。

時間もないし仕方な硬座で乗ったのですが、それはもう地獄でした。

上海駅に入って目的の車両を探して乗り込んだ瞬間、座ることをあきらめました。そこは自分の席だとか言う気力も無くなってしまいました。

もうほんとうに満員。日本の満員電車ですか?という感じ。これで48時間も? さすが硬座。ハードだ。ハードすぎる。

座れないので立ったまま列車は出発。なんだこの状況? ダブルブッキングしまくってるのか? 一応指定席なのに。

このときは無座って席があるということを知らなかったので、この人たちは皆硬座のチケット持ってるのにこんな風になってる、と思いこんでいました。

 

途中の駅では降りる人よりも多くの人が乗ってくる。アカン。盗まれないよう荷物に目を光らせつつ立ち続ける。

ちょっと足伸ばしたり、立ち方変えたり、背もたれに寄りかかったりするも、しんどい。だんだん暗くなってきて景色が見えなくなると、しんどい上にやる事が無くなってくる。苦痛だ。

足が、足の裏がなんというか、ジンジンしてきて耐え難い。痛くはないがじんじんする。しんどい。何もせずに立ち続けるってのは凄い苦痛だ。

デジカメとかICレコーダーとか持ってたのだけど、こんな状態じゃあとても出せない。盗まれる。目を付けられる。本もあんま読む気がしない。つらい。

 

1日目は15:54に出発して、それから15時間くらい立ち続けた。立ちながら寝るのって難しい。

私が眠ってないのを見てか、ちょっと生意気そうな子どもが席を少しの間譲ってくれた。これは本当に助かった。座ると足に力が戻って来る……。あと30時間ちょっと。

座れるっていうのは本当に幸せ。

この後、隙を見つけてはちょいちょい座れるようになってきた。そうすると近くに座っている人たちとしゃべるようになり、中国語はほとんど話せないのであっさり日本人だとバレる。バレたのは周り数人だけだったのだけれど。

 

今思うとこのときは、必要以上に強く警戒し過ぎ、怖がり過ぎていたように思います。日本人とバレたら泥棒に目を付けられる! 荷物が危ない! みたいな感じで。

そこまで警戒する必要はなかったのに。いやまあ、最後には小さな荷物盗まれてるんですけど。

 

2日目の途中からは普通に座れるようになりました。私が日本人だから気をつかってくれたのかな? なんて当時は思っていたのですが、後で考えるとこれは、単に私が硬座のチケット持っていたからですね。

多くの人たちが無座のチケットで乗りこんできていて、それでも空いている席ならガンガン座っていたってだけです。全員が硬座のチケット持ってるって思い込んでいたからなあ……。最初から座れていただろうに。アホです。

ともあれ普通に座れるようになってからは大分楽になりました。なんというか、立ってるのと座ってるのじゃ時間の経ち方が全然違う。

立っていたときは、頻繁に時計を見ては「え、まだ1時間? え、まだ10分しかたってないの?」という様子で、全然時間が過ぎませんでした。

座れるようになってからは多少リラックスもできるし、非常に楽。イスのありがたみを思い知りました。イス最高!

 

それにしても、中国の列車と中国人は凄かった。列車内に物を捨てるということが、当たり前の常識になってる。これはもう、全員がそう。

彼らが悪いとかでなく、それが社会の常識という感じ。老若男女問わず、もう何でも捨てる。クッキーのカスや果物の皮や鶏肉の骨などの食い物関係など、なんでもポイポイ捨てる。これがあたり前、といった感。

もちろん、包装紙やビニールもガンガン捨てる。ゴミを捨てる所も申し訳程度にあるけど、すぐあふれる。

通路や席の下にガンガン捨てる。タバコの灰や吸い殻も捨る。小さい子どもが小便をもらしている。通路にだ!

陶器の器や酒ビンなどは窓からポイ捨て。地球環境とか死ぬほどどーでもいい感。

 

そんな文字通りゴミゴミとした中で、座席はなくとも荷物の上に腰おろしたり、新聞紙ひいて寝転んだりと、中国の人たちはたくましい。

座席の下の空間に新聞敷いて寝ようとした兄ちゃんもいた。うるさすぎたのか、諦めていたが。

こんな状況で車内があっという間にゴミで溢れるので、朝と晩に2回、おっちゃんが大きなほうきを2本持って押し寄せてくる。

通路と席の下にあるゴミ共をかき出す。かき出しまくる。ゴミがどんどん集まり、ホントにゴミの海みたいになって流されていく……。

ゴミと一緒に流されそうだったので、自分の荷物は退避させておく。

 

ごはんは1日のうちに何回も「来来来(ライライライライ)!!!」と大声を張り上げた弁当売り(1パック10元だった。約150円)が来るので、それで済ます。果物やスナックなど色々な物売りが何回も押し寄せてくる。

そのたびに通路の荷物を横にどけて、人間も端っこに寄ってと大忙しだ。おっちゃん達は荒っぽいけど、これじゃあそれもしゃーないよなあ。

赤ちゃん連れも多かったな。泣かれるとかな~り騒がしく、小便もたれる。可愛いのだけど。

バカみたいに巨大な荷物を持ちこんでいる人もいた。何かの家電製品だろうか? ああいうのは別料金とか取られないのかな。

私の乗っていた車両のお湯が切れていたので、硬臥の車両にお湯を入れに行ったりもした。その時トイレの近くで便を踏んだりもしてしまった。ちゃんと流してくれ!

ちらっと見た硬臥の車両は天国のようだった。そもそも人が少ない。天国と地獄だ。

 

2日目に座れるようになってからは、周りの人たちと筆談を交えてよく話をした。そのなかで印象に残った話がある。

「日本じゃ一年で5万元(約75万円)貯めれるの?」

「貯めれるよ」

「中国じゃとても無理。日本に行きたい」

でも、日本に行きたくとも当局?に5万元? 納めないといけないとかそんなことも言っていた。

中国の人たちは自由に海外に行けないし、行けたとして働いてお金を稼ぐのはさらにハードルが高い。難しいだろう。

がんばって働けば5倍、10倍のお金が貯められるっていうのなら、そりゃあ行きたいよなあ。

 

さて、この列車は48時間かかると聞いていたのだけれど、予定より6~7時間早く昆明に到着した。3日目の9時過ぎ。運がよかったな。

このとき前の記事にも書いたように、食べ物が入った荷物を盗まれてしまった。あんなにあっさりと盗まれるとは。ビビった。

列車から降りるときには、隣に座っていた兄さんに「切符をなくさないよう気をつけろよ」と注意された。そしてなりゆきでその兄さんについていくことに。

その兄さんは、列車内で色々と親切にしてくれた。席ゆずってくれたり、タバコいっぱいくれたり(いらんと言ってもくれる)、色々注意事項とか教えてくれたりと。

たまたま席が近くになっただけだし、たぶん、悪意は無いだろうと判断してついていった。

 

タクシーに乗って彼の会社へ。三菱? 協力会社か何かか? フロント綺麗。だけど住居部はいかにもな中国。お茶をもらってすぐ出発。

その日の昼ごはんは包子とスープを死ぬほど食べてしまった。お腹が苦しい……。

私が西双版納の景洪へ行くというと、バス停に連れて行ってくれた。

水とか食べ物とか昼食代とかタクシー代とか、全部この兄さんがおごってくれた。なんでこんなに……と思っていたら、どうやら日本のコインが欲しかったらしい。

それぐらいならお安いご用! 100円玉しか持ってなかったのでそれをプレゼント。喜んでくれたようで何より。

あとで写真を送ってあげようと住所を尋ねると、何故か名刺の名前と違う名前を書かれる。ペンネーム? 名前を使い分ける必要がある職業? 謎だ。

ちょっと下心があったとはいえ、この兄さんにはとても親切にしてもらった。ありがとう。

 

これくらいの超長距離で硬座に乗ったのは、私の人生でこの1回きりでした。そして今後も乗ることはないでしょう。

今になったからこそ笑い話で「いい経験だった」と思えるのですが、その当時はそりゃあもうキツかった。地獄のようでした。

もし将来同じような状況になって、硬座以外の席が満席だったとしても、何とかして他の手段をとるでしょうね。飛行機やバスもあるんだから。

長距離の硬座はもう二度と御免です!