ザンビア、チパタのンチャワラ(牛殺しの儀式)を見に行ったのだけど
アフリカ南部にザンビアという国があります。昨日書いた記事のマラウィのお隣の国ですね。マラウィとザンビアの国境近くにチパタという町があるんですが、この町では年に一回ンチャワラ(Ncwala) というンゴニ族の儀式が行われています。
もう大分前の話ですが、ちょうどその時期(2月の最終週)に居合わせたので私も見に行ってみました。この儀式、というかお祭りは民族衣装を着たンゴニ族の人達が踊った後、最後に首長が牛を槍で突き殺しその生き血を飲むという儀式だと私は聞いていたのですが……。
ンチャワラの会場では獣の皮から作られた冠や衣服を着た人達がたくさんいて、会場の周辺は露店や人で溢れかえっていました。結構大きいイベントらしく、近隣諸国のお偉いさんもやってきていたりして、その人達がスピーチしていたりもします。スピーチはむやみに長くて眠くなる……。どこの国でもこういうのは同じなんですね。
長いスピーチが終わった後に獣皮を見につけた人達が大勢入ってきました。全員がンゴニ族の人達なのでしょうか。上半身裸の人達も多い。女性も上半身裸だったりしますが、さすがに若い女性はおらず年配の方のみでした。
杖を持ってワイワイと踊っている内にトラックに乗せられた牛がやってきます。ああ、この牛が殺されてその生き血を飲むんだなと思いきや、しばらく会場にとどまった後に牛を乗せたトラックは別の場所に走っていってしまいました。
あれ?
待ってりゃ戻って来るだろと気楽に考えてましたが戻ってこない。そして会場全体が祭終了の雰囲気。そのまま終わり。
これは予想外でした。おそらくどこか別の場所で、部族の人達のみが入れる場所などで最後の儀式を行うのでしょうか。さすがに大勢の人の前で行うのは色々問題があるのかも。
まあ思っていたよりコマーシャライズされてましたしね。Barclay BankとかZainとか広告もあふれてたし、テレビ局とかも来てたっぽいし。そんな中では一般に野蛮とされる行為はできなかったのでしょう。
それなりに楽しめたのですが、最後でがっかりさせられたお祭りでした。終わりよければ、ですからね。残念。