インドの英語。綺麗な英語じゃない。でもコミュニケーションは充分に図れる
写真はインドのアグラ。遠くに一応タージ・マハルが見えてます。
インドの有名観光地では多くのインド人が英語を駆使して話しかけてきます(たまに日本語とか中国語でも話しかけられます)。インド人の話す英語はなまりが強くて聞き取り難かったりするのですが、そんなこと彼らは気にしません。「聞き取れないのは相手が悪い」とでもいうようにガンガンまくしたててきます。
うっとうしい客引きのこういった態度は正直勘弁して欲しいのですが、もしも英語力を向上させたいと思うのなら彼らのような姿勢で話しかけまくるのが一番なのだろうな、とも感じます。
なにせ、まったく怖気づかず失敗を怖がらず相手のことなんて気にせず話して話して話しまくりますからね(インド人みんながそういう人ではないです。念の為)。経験の積み重ねが半端でない。
あの手この手で何かを買わせたり、キックバックが受けられるホテルに連れて行ったり、何とかしてお金を巻き上げたりと、彼らも生活が掛かっているので必死。下手をすると生死にかかわりかねない。そりゃ英語力も上がりますよ。
実際のところコミュニケーションが図れるか、意思疎通ができるかという点では彼らの英語は必要充分なんですよね。発音が汚いとかそんなのは置いといて。
高いお金を払って英語教室に通うわけでもなく、実践オンリーで実用一本槍な英語を習得してしまっている。そういうたくましさには「いいなあ」と思ってしまいます。日本ではどうしてもついつい楽な方に行ってしまうんですよね……。
日本では英語が話せないとメシが食えない、なんて状況にはまずなれません。英語って生きていくのに必要は無いですから。日本で暮らしている分には。いやその状況自体はメチャクチャ有り難いことなんですけれど、甘やかされているなあと。
もっと色々必死になって頑張りたいですね。
あっ、ちなみにここでいう『インド人の英語』は観光地で客引きしてくるようなインド人の英語であって、お金持ちの家に生まれてアメリカの大学に留学するようなハイクラスインド人の英語は想定していません。ああいう人たちは色々と別物です~。