日本製→韓国製→中国製。海外で見る家電の移り変わり
この写真はたしか2002年~2003年頃にエジプトのカイロで泊まったホテルのものです。見ての通りソニーのテレビ。
一体いつ頃作られたものでしょうね、このテレビ。私が小さかった時(30年近く前)のテレビでさえここまで古くはなかった気がします。右の操作盤が今では逆に格好よく見ええる。ミキサーみたい。
感覚値で申し訳ないのですが、私が海外旅行を始めた2001年~2003年頃はこういった日本製の家電製品をあちこちの国でよく見かけました。モンゴルのゲル(移動式住居)の中にパナソニックのラジオがあって、こんなところにまで!とびっくりした覚えがあります。PanasonicでなくPansonic、SonyでなくSomyとなってる家電もよく見かけました。
それがいつの頃からか、日本の家電はすっかり元気がなくなり外国ではあまり見なくなってきました。日本製家電の代わりに出てきたのが、LGやサムスンに代表される韓国製の家電です。
2010年ごろにはもうかなり顕著で、液晶テレビなんかはサムスンだらけになっていました。LG製のものでは室外機が印象に残っています。グルジア(今はジョージアだったか)などコーカサスの国々でLG製の室外機をやたらとよく見ました。
今現在はどうでしょう。サムスンLGもまだまだ強いとは思いますが、かなりの部分で中国製家電に取って代わられてきている印象があります。やはり安いですものね。
白物家電では世界最大手のハイアールやハイセンス、TLCといった中国メーカーの家電が多い。液晶やら洗濯機やら様々。
値段的には日本製が一番高くて韓国製はそれよりかなり安く、中国製は韓国製よりも大幅に安いっていうんだから、よほど性能に差がない限りは中国製が選ばれるのも仕方がないのかもしれません。
先進国以外では液晶テレビで画質にこだわる人なんて多くはないでしょう。普通に映ればそれでいい、という人が大半。それに今の中国製液晶テレビはそこまで悪くもありません。2倍、3倍のお金を出して日本製を買ってくれる外国の方は本当に少ないでしょうね。
……なんだかすこしさみしい気持ちになります。日本のメーカーにはがんばってほしいなあ。