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リアルプリズンブレイク!? 逃げてる写真を自撮り投稿するのが現代的

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ブラジルの囚人数は世界第4位。60万人もの囚人がいて、刑務所の過密や頻繁に起こる暴動が社会問題になっている。

そんなブラジルの刑務所で、今月1日~2日にかけて大規模な暴動が起きた。アマゾン観光の拠点として有名な、マナウス市内の刑務所だ。60人100人近くの死者と186人の脱走者が出ている大事件で、ウィキペディアの項目(英語)まですでに作成されている。

暴動の原因は、麻薬密売をめぐるギャングの抗争のようだ。

 

この事件で大きく取り上げられている刑務所は、マナウスのAnisio Jobim jail。だが同時に、同じマナウスのAntonio Trindade jailでも脱走が行われていた。

ブライアン・ブレマー(Brayan Bremer)は、Antonio Trindade jailからの脱獄者の一人。強盗罪で服役中だった。

このブレマーさんとその脱獄仲間達が、逃げてる最中の写真をフェイスブックに投稿している。

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facebookに投稿された逃亡中の写真。

なんか楽しそうだが全員が囚人で逃亡中なんだよなあ。場所はアマゾンのジャングルの中かな?

これらの逃亡写真が話題になったせいか、本人のfacebookアカウントは削除された。しかしまだ、本人を装ういたずらアカウント(Brayan Bremer@fugitivodoanoとか)は生きており、この親指立ててサムズアップ写真のコラ画像が投稿されていたりする。

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言わずと知れた大人気海外ドラマ『プリズン・ブレイク』のパロディ。結構はまってて、あまり違和感がない。

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こちらは名作『ショーシャンクの空に』。名作になんてことしやがる。

右の男は左右反転してるのかな。タイトルはポルトガル語だろうか。

こういったコラージュ画像が他にもたくさん投稿されている。

 

このブレマーさん、服役中も刑務所内からfacebookを利用していたらしい。もちろん、この刑務所内でも囚人のインターネット利用は禁止されているのだが。それなのに、いったいどうやってネットしていたのだろう?

日本の漫画ではときどき、服役中の囚人が刑務所内で何不自由なく豪華な生活をしている場面を見かける。ジョジョ第5部のポルポや、バキのビスケット・オリバが有名どころだろう。

ああいう場面はあくまでフィクションであり、実際の刑務所は厳しく統制されている! ネットなんてできる訳がない! と思っていたのだが……。

差し入れ品にスマホを紛れ込ませ、それを使用してネットしていたとかだろうか? きっと何かしら方法があるのだろうなあ。

アマゾナス州会計検察局のルイ・マルセロ検事は、「刑務所内は完全に統制を失っている」と報告書に記した。刑務所内には様々な武器、携帯電話、脱出用トンネルがあることが確認されている。

関連ニュースでは上記のようなことも書かれていたので、この刑務所が特殊ってこともあったのだろう。ブラジルは囚人多すぎだし。

それにしても脱出用トンネルて。ショーシャンクじゃないんだから。統制失われすぎだろとツッコミたくなる。

 

いやいや、現実でもこういうことってあるんだなと驚かされた。事実は漫画より奇なり。

 

※参考記事

BBCBrazil prison escape: Fugitive posts selfies on the run

CNN: At least 56 killed in Brazil prison riot over drug turf, officials say

足柄、糸魚川、フィリピン、オーストラリア。自然の力は恐ろしい

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先週木曜(12月22日)の夜に、東京から大阪への夜行バスに乗った。ちょっと早いが里帰りだ。

当たり前かもしれないが、夜行バスといっても夜の間ずっと走り続けるのではなく、途中で何度かサービスエリアに停車する。

深夜3時ごろだったろうか? 静岡の足柄サービスエリアでバスが停車した。「風の音けっこうキツいな、眠いな、でもトイレは行っておこう」と外に出ようとすると、……キツいどころじゃあなかった。

物凄い雨風。ごうごうと風が吹き荒れていて、雨が横殴りに降りかかる。上からではなく横から雨が襲ってくる。傘をさしても濡れるしかない状態。

まだトイレは我慢できそうだったので、外に出るのはあきらめた。トイレまで歩くだけでも濡れ鼠になって、風邪をひいてしまいそうだったから。

実際、外に出ていた人達はびしょ濡れになっていた。寒そうで気の毒だ……。

 

私が東京を出発した22日の午前中に、あの糸魚川の大火が起こっていたと後で知った。場所は全然違うのだけれど、新潟県でも強風が吹いていて、そのせいで火が広がってしまったという。

風が吹くと、思ってもいないほど遠くまで火の粉が飛んでしまう。そしてどんどん火事が広がる。恐ろしい。今回の大火事も風さえなければこれほど酷くならなかったろうに。痛ましい。

 

また今現在でも、フィリピンは台風NOCK-TEN(ノックテン)に襲われている。

少なくとも4人が亡くなっており、せっかくのクリスマスにも、20万人以上が避難所に移動せざるを得なかったという。

クリスマスのような祝福の日に台風とはなあ。ひどい仕打ちだ。神様は意地が悪い。

 

さらに、エアーズロック(ウルル)で知られるオーストラリアのウルル・カタ・ジュタ国立公園も、大雨によって閉鎖が続いている。

エアーズロックは過去には転落死亡事故が発生していることもあり、気候・天候の条件によって入山が規制される。

気温が上がりすぎる、風が強くなりすぎる、強い雨がふる、といったことが予想されると、エアーズロックに登ることができなくなる。観光客の安全を考えれば妥当な措置だろう。

 

今現在も大雨による影響で閉鎖は続いているようだ。最新の情報はウルル・カタ・ジュタ国立公園の公式Facebookページ(英語)で確認できる。

エアーズロックを見に行く予定の人なら、チェックが必須だろう。

『一生の思い出に!』と、エアーズロックを見にオーストラリアまで行ったのに、閉鎖されていて近づくことさえできないなんて、悲しすぎる。

 

私もまだエアーズロックはこの目で見たことがない。今後10年以内には見に行くつもりなので、その時は天候を調べまくるか、たっぷりと時間をとって余裕をもって見に行きたい。

まあ、それだけ準備をしまくっても、悪天候でどうにもならなかったりもするのだけれど。結局最後は運次第なんだよな。人間は自然の前では無力だわホント。

No alcohol No life! ロシア人はお酒が大好き過ぎる

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ロシアの人達は本当にお酒が好きだ。大好きだ。以前別の記事でも書いたが、ずいぶん昔シベリア鉄道に乗った時、ロシアの軍人達にさんざんお酒を飲まされた。しかもウォッカだ。アルコール度数40度。ノドで味わう焼けつくようなお酒。

こんなきっついお酒を奴らはガンガン飲む。平気で飲む。飲みまくる。私はお酒に弱い。しかしそれを言っても信じてくれない。何を言っても「これくらい飲めるだろ?」とウォッカをガンガン勧めてくる。いや、マジでそんなに飲めないんですけど……。

 

お酒大好きなロシア人。そんな彼ららしいニュースが、海外のあちこちのニュースサイトで書きたてられている。たとえば下記はBBCの記事だ。

Russia bath lotion kills 33 drinkers in Irkutsk

書かれている内容をざっくりと要約すると、『ロシアのイルクーツクで、お酒の代わりに入浴剤を飲んだ33人が死んだ』という内容だ。(注:後のニュースでは死者58人にまで増えていた。こわい)

 

冒頭の写真はエッセンシャルオイルだが、似たようなものかな。今回飲用されたのは、サンザシの香りがするBoyaryshnikという液体入浴剤で、凍結防止等のためアルコール(メタノール)が含まれていた。

ウォッカのような普通のお酒よりも安く手に入るので、アルコールの代用品として飲む人が多かったようだ。さらに、ウォッカより美味く、ウォッカに比べて次の日に残らないからという理由で愛飲していた人もいたという。

ロシアの副首相の発表では、ロシアのアルコール飲用量の20%までが、薬物や香料で占められているという。

それだからか、今回のような中毒事件も、ロシアではそれほど珍しいことではないらしい。それでも33人もの人が亡くなるのは、なかなか類を見ないようだけれども……。

 

ロシアって、寒い国なんだよな。シベリアのオイミャコン村なんて、人が住んでいる場所では世界で最も寒いと言われている。冬(一年の半分以上が冬だが)は軒並み-50℃以下の気温で、-71.2℃という記録さえある。想像を絶する。私なんか0℃でも超寒い寒い言ってるのに。

今回の中毒事件が起きたイルクーツクも、今週は最低気温が-26℃、最高気温が-8℃なんていう状況。寒すぎる。

寒いときには身体を暖めたくなるのが人間なので、お酒で身体を暖めるのも当然といえば当然。私だって冬はお酒の消費量が増える(1日1~2缶だけど)。

ロシアはインフレ続きで物の値段が上がり続けているし、『少しでも安く度数の高いお酒を買いたい!』という人も多いだろう。それが今回のような中毒事件につながってしまったのかもなあ。悲しい。寒い地域はきついよ。

国民総ボったくりだったベトナム

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ベトナムのレストラン。フエの町。ここではボったくられなかった。

 

私がベトナムに訪れたのは、人生で1度きりだ。周辺国のタイ、カンボジアラオスは何度も行っているのだが、ベトナムだけは1度しか訪れたことがない。

以前に記事を書いたが、ベトナムの中ではホイアンがいちばん好き。あのゆったりとした落ちつく雰囲気に、たまらなく癒される。世界遺産で観光地なので観光客がわんさか居るのが玉にキズ。まあ自分自身も観光客だから、人のことは言えないが。

 

そんなベトナムに私が訪れたのは随分と前(2004年)だ。なので、今はもう全然そんなことはないのかもしれない。

しかしその当時ベトナムの人達がほとんど皆、ナチュラルにボったくってきた事は鮮明に覚えている。

それほど法外なボったくりはなかったのだが、食堂や商店、タクシーやバスの料金と、どこで何を買うにしてもその都度ボったくろうとしてきた。数十円~数百円くらい。

 

ベトナムに入国して最初のうちは相場があまり分かっていなかったので、それなりにボったくられていたと思う。

だんだんと相場が分かってくると、「いやいやそれボったくってるだろ、普通このくらいの値段だろう」と交渉ができるようになってきた。

相手もわかっているので、大抵の人は少し話せばすぐに適正な値段か、ほんの少し高めの値段でモノを売ってくれた。

地元の人とまったく同じ値段で買うのは、なかなか難しいものだ。相場も完全には分かっていないし、言葉もロクに話せないのだから。

 

中には何をどういってもボったくってくる輩もいた。特に、他に選択肢がないときはやはり足元を見てくる。本数の少ないバスに乗ったときなどに、そういうことがあった。

地元の人達の倍以上もの値段をふっかけてきて、払わないならバスから降りろ、みたいな。なんとか交渉して少しは値段を下げることはできたが、かなり割高な料金を払わされたりもした。悔しい。自分の交渉力の無さが悲しい。

 

ごく普通の食堂でラーメン(インスタント麺)を食べて、優しそうなおばあちゃんにお勘定を頼んだ時でさえ、笑顔で自然にボったくってきたりする。ちょっと言ったらすぐに値段は下がった。おばあちゃんに悪気はまったく無さそうだった。

食堂で出されたおしぼりを使ったら、おしぼり料金を取られたりもした。……これはボったくりとは違うな。日本での常識とは違うだけだ。

 

もうボったくりもここまでくると、一種の文化だといえるのではないか。

それに、最初はちょっと戸惑ったが、慣れてきてからは楽しめるようにもなってきた。楽しく交渉するのもいい経験になった。日本ではなかなかお店で交渉とかしないからなあ。

毎回毎回交渉しなけりゃならないのがちょっと疲れるが……。

 

そんなボったくりの国ベトナムだけれど、私はけっこう好きなのだ。ごはんは美味しかったし(フォーを食べまくった)、ホイアンとかフエのような歴史的な町、ハロン湾のような雄大な自然など、見るところもいっぱいある。ボったくってはくるが、人も悪くはない。

いやもしかすると、今のベトナムはもう、ボったくりなど全く無くなっていたりするのだろうか。もしそうなら、それはそれで少し寂しい気もする。いや、決してボられたくはないんだけれどね。皆が皆ボったくってくるっていうのもなんだか面白かったので……。

ベトナム、また行きたいなあ。遠い国ではないから行くのは難しくないんだけど、なかなかチャンスがね。でも、生きているうちにもう1回は行こう!

人が多くてモノが高い。世界のどこでも都会は同じ

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今現在、私は東京に住んでいる。住み始めてもうすぐ2年がたつ。

日本は物価が高いとよく言われるが、前の記事にも書いたように、私はそこまで日本の物価が高いとは思わない。しかし、その『日本の物価』が東京の中心部を基準にしているのなら、高いと言われても仕方が無い。それは東京に住んでいるとよく分かる。

 

特に東京23区の賃貸相場は異常だ。高い。高すぎる。

私は東京以外に大阪府、愛知県、滋賀県にも部屋を借りてしばらく住んでいた。

大阪や愛知や滋賀なら、少し駅から離れた不便な場所や、中心街から離れた場所を選べば、部屋の相場はかなり安くなる。

具体的な金額を言うと、一人暮らし用のワンルームならたいてい3万円以下で見つけられる。2万円前後でも見つかったりする。

 

もちろん、場所によって相場に差はある。たとえば大阪なら心斎橋や梅田の近くになると、相場は高くなる。試しにSUUMOで心斎橋の相場を調べてみると、一番安いところで35,000円(管理費込み)。ライオンズマンション。

あれ? 思っていたより安い。広さも20平米近くあるし、バストイレも付いていて十分にキレイだ。さすが大阪。大好きだ。

 

これが東京になると相場は跳ね上がる。同じようにSUUMOで銀座周辺を調べると、安くて7万円から。

比較対象に銀座を出すのはさすがに不公平か。上野周辺を調べてみよう。……2万円!? と思ったら、部屋の広さが5.7平米シェアハウスだった。シェアハウスにしても安いなあ。女性用だけれど。安くてキレイなシェアハウスは女性専用が多い印象がある。

上野周辺でふつうのワンルームなら、51,000円からあった。さすがに銀座よりは安い。

 

銀座周辺が高いのは当然にしても、東京って23区内ほぼ全域が高いのがきつい。

足立区や練馬区になると大分安くなるし、西へ西へと八王子まで行けば相当安いのだが、通勤がしんどくなる。いくら安くても、通勤に何時間もかけるのは貴重な時間がもったいない。

東京は仕事が多くて給与水準も高いけれど、物価の高さや通勤に費やす時間を考えると実質的な実入りはあまり変わらない、というか少ない気さえしてくる。もっともそれは私のような庶民の話で、高給取りの方には関係のない話なのだろうけど。

 

さて、ここまで東京が高い高いと書いてきたが、都会の中心部が物価高になるのは世界共通の話だ。

中国の上海、タイのバンコクラオスのヴィエンチャン、インドのムンバイ、フランスのパリ、イギリスのロンドン、南アフリカヨハネスブルグ、アメリカのロサンゼルス、ブラジルのリオデジャネイロ……。

その国で一二を争う大都会(首都とは限らない)は、やはりどこも物価が高く人が多い。残念ながら、世界のどこにいっても同じだった。

どこも同じ構造になっているのだろう。需要と供給。

仕事やチャンスがたくさんあるから、たくさんの人が集まる。いくらモノが高くとも住みたい人がたくさんいるから、際限なく高くなる。

 

どうも私はたくさんの人がいる場所が好きではないようで、大都会がちょっと苦手だ。

都会には面白いことはたくさんあるし、魅力的なのは分かるのだけれど、長く居ると疲れてしまう。人の少ない山中でのんびりしている方が、心が落ち着く。

旅行中は飛行機のルートがたいてい大都会を通るから、嫌でも通らざるを得ないのだが、都会にはそれほど長くは滞在しない。人に関しても、地方のほうがあたたかい人が多くて、都会の人はちょっと冷たいような気がする(ヨハネスブルグは最悪だった)。

 

……なんで私、東京に住んでるんだろ?

物価の落差ショック。中国、モンゴル、ロシア、フィンランド、ノルウェー、日本

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中国・モンゴルは安い

初めての海外旅行は中国の上海だった。上海は中国の中では物価の高い地域ではあるが、それでも当時は物価の安さに驚いたものだ。

安いところでは5元(約75円)以下、3元や4元でちょっとした麺類やご飯ものを食べることができる。日本では考えられない値段に、軽いカルチャーショックを受けたのを覚えている。

2度目の旅行はモンゴル。この国も中国なみに物価は安かった。しかし食事のバリエーションは少なく、味もまずい。モンゴル大好きなんだけど、メシだけは擁護できない……。

 北欧は高い

3度目の旅行はロシアからスタートした。ロシアは今現在、モスクワを中心にかなり物価が高くなっているが、当時(2002年)の物価はまだそこまで高くはなかった。安めのホテルなら2000円程度でも泊まれたし、500円くらいでボルシチ、肉(エスカロフ)、チャイとパンという食事がとれたりもした。相当物価が上がってるので、今はもう無理だろう……。

そのままロシアのウラジオストク→モスクワ→ペテルブルグとすすみ、そこからフィンランドへ。フィンランドに入ってまずびっくり。物価高っ!

自動販売機の紙カップで出てくるジュースが2ユーロ(現在の相場で約240円)。高い! 1.5Lペットボトルのコーラが2.9ユーロ。ちょっと高い。

そして首都ヘルシンキの駅のトイレ使用料が1ユーロ。高いよ! 駅のトイレ使うたび1ユーロ払わなきゃならんとは。

色々見て回っても、1ユーロ以下のものがほとんど無い状態。日本より物価が高い国に来たのは、フィンランドが初めてだった。

 ノルウェーは世界最高レベルの物価高

そしてフィンランドノルウェー。この2国には国境らしい国境は無いようで、フィンランドからノルウェーに入国する時にはパスポートチェックすら無かった。言われなければ別の国に入ったと気づかないくらいだ。しかし、フィンランドからノルウェーに入ると物価がさらに跳ね上がった。

ノルウェーの通貨はユーロではなく、ノルウェークローネ。現在は1ノルウェークローネ=約13円(当時は16円くらいだった)。

コンビニの商品を見ると、200円以下のものがほとんど無い。ちょっとしたチョコレート1つでも200円を越す。サンドイッチ1つが600円。

お酒やタバコは軒並み1000円以上。嗜好品がえげつなく高い……。

税金が凄いんだろうな。スーパーのレシートを見ると、消費税が確か20%以上だった覚えがある。

 

ノルウェーの北の果て、ノールカップ(Nordkapp)へ行くと物価はさらに高騰。まあここは観光地だから、物価が高いと言うより観光地価格なのだろう。輸送費も掛かるし仕方ないかなという気はする。

ノールカップの建物内にはカフェがあって、一番安いのが小さいドーナツで300円ほど。サンドイッチは1000円超。う~ん、さすがにお高い。

今まで訪れた国の中では、たぶんノルウェーがいちばん物価高いと思う。でも国中が美しくて、いい所なんだよなあ。大好き。また行く。

体感ではなく統計で比べてみる

日本の物価と比べると、中国の物価は安いし、ノルウェーの物価は高い。上にも書いたように、フィンランドの物価も日本より高いと私は感じた。だが、データベースサイト『Numbeo』で調べて見ると、違う結果が出た。

Cost of living in Finland is 17.23% lower than in Japan (aggregate data for all cities, rent is not taken into account). Rent in Finland is 8.19% lower than in Japan (average data for all cities).

Numbeoより引用

家賃以外の物価では17.23%日本よりフィンランドの方が安く、家賃も8.19%フィンランドの方が安いらしい。

自分がフィンランドに訪れたのが10年以上前というのもあるが、意外な結果だ。今は安くなっているのだろうか?

単に私がフィンランドで安く生活する方法を知らなかっただけ、という可能性もある。私は日本人なので日本でなら節約する方法はよく分かるけど、フィンランドだとさすがに詳しくは分からないから。

フィンランドでふつうに買物したスーパーが、凄くお高いスーパーだった、ということもあったかもしれない。う~ん、そこまで物価高い国ではなかったのだろうか。また行って確かめてみたい。

 

ちなみに中国とノルウェーについて同様にNumbeoで調べると、中国は48.64%日本より物価が安く、ノルウェーは20.53%日本より物価が高い、という結果になった。

こちらは私の体感通りだ。実際の中国の物価は日本の半分どころでなく、もっともっと安いように感じるけれども。

日本の物価はそこまで高くない。外食チェーンの安さはすごい

日本の物価は高い高いと言われるけれど、私はそこまで高いとは思わない。東京の一等地で優雅な生活をしようとすればそりゃ高いが、そうでなければそこまで高くはない気がする。東京の賃貸価格とかは異常だけれどね。

特に日本の外食チェーンはすごい。日本の外食チェーン店は、ものすごく安くて美味しいと思う。吉野屋、すき家松屋といった牛丼チェーン。ガストやサイゼリアといったファミレスチェーン。天丼てんや、天下一品……。どこも美味しい。

 

こういう安くて美味しいチェーンレストランがノルウェーには無かった。ホットドッグやピザ、ケバブをそこそこ安く売っている店はあったのだが、あまり美味しくはない……。

ご飯ものが恋しくなって、たまたま出会った旅行者と二人で中国料理屋に入ったこともある。チャーハン×2、チンジャオロース(ご飯付き)をシェアして二人で食べた。久しぶりの米は酷く美味しく、中華料理万歳と叫びたい気持ちになった。

チャーハン二人前とチンジャオロース一人前で、300ノルウェークローネ程度。4,000円強。一人あたり2000円ほどかかった。気軽に日常的には食べられない値段だ。王将がノルウェーにあればなあ、と思わざるを得なかった。北欧でもランチは比較的安く、1000円程度で食べられるのだけれどね。

日本のごはんはもうやっぱり世界でも最高レベルだなあ。安くても美味しいものがいっぱいある。高いけどさらに美味しいものもいっぱい。ありがたいことだ。

旅行者のカメラ。日本の技術(デジカメ)が世界を変えた

私がフィルムカメラを持って中国やモンゴルを旅行した2001年には、デジカメを持った旅行者は全く見かけなかった。

撮影可能枚数やバッテリーの制約がまだまだ大きかったせいだろうか? 旅行先で代替のバッテリーや記録メディアを入手するのが難しい(国によっては不可能)状況だったせいだろうか? 

それともやはり、画質だろうか。その当時一般人が購入できるようなデジカメは、画質がフィルムカメラに全く及んでいなかったから。せっかくの海外旅行なんだから、いいカメラでいい写真を撮りたいという人は多いだろう。

私はぶれずに写っていたらとりあえずOKという感じだ。キレイな方がいいけれど、利便性優先。

現像するまでどんな写真が撮れたかまったく分からないフィルムカメラに比べると、撮ってすぐ液晶で確認できるデジカメの利便性は素晴らしい。撮影枚数、バッテリー、画質に問題がなくなれば、そりゃあ便利な方がいい。小さくて軽くて頑丈で撮りやすいデジカメ最高。

 

さて、1つ前の記事で書いたように、モンゴルでフィルムカメラを壊してしまってから、私はタフなデジカメを旅行に持っていくようになった。

私が初めてデジカメ(GV-20)を持って旅行したのは2002年の夏だ。富山からウラジオストクへ渡り、ウラジオストクからモスクワへ一週間、シベリア鉄道に乗った。それからロシア、北欧、バルトの国々、東欧を歩き回った大旅行だった。

旅行中に出会った現地の人たちはまだ、デジカメという存在自体を知らない人が多かった。ポラロイドでもないのに撮った写真をすぐ見られることに、あちこちで驚かれた。

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ウラジオストクの女の子。デジカメで撮ったこの写真を見せてあげると、とても驚いて喜んでくれた。ポラロイドのように、その場で写真を出してあげられればよかったのだけれど。

この写真を見ると、その当時2ちゃんねるにハマっていたことを思い出してちょっと恥ずかしい……。

このロシアのウラジオストクからモスクワやペテルブルグ、北欧の4国、バルト3国、東欧の国々と旅行していった。

道中で多くの旅行者に出会ったが、やはり旅行者でもデジカメを持っている人は少なく、ほとんどの旅行者はまだフィルム付きカメラを使っていたように思う。

 

2年後の2004年。私は東南アジアを旅行した。

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ラオスのフアイサイ~ルアンパバンの船で出会った韓国人だ。映画を撮ると言っていたのだが、どうなっただろうか。

写真の彼が持っているのもデジカメだ。この時期になると、かなり多くの旅行者がデジカメを使うようになっていた。とはいえまだフィルムカメラを使用している旅行者も、ちょくちょく見かけた。

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2006年のミャンマー、バガン。この頃になるともう、カメラといえばデジカメという状態になっていた。フィルムカメラを持っている旅行者はいただろうか? 私の記憶にはまったくない。現地の人たちも皆もう、デジカメのことを知っていた。

写真を撮ったらすぐに「見せて見せて」とよってくる。撮ってすぐに画像を見られることを、もう知っているからだ。そしてその後に「写真撮らせてあげたんだから、何かちょーだい」が始まったりもする……。

 

この後はもう、フィルムカメラを見かけることはかなりレアなケースになっていった。プロのカメラマンのような人たちがフィルムカメラを持っていることは稀にあったが、やがてそういった仕事でカメラを使う人たちも、どんどんデジカメに移行していった。今ではフィルムカメラ絶滅危惧種になっている。

フィルムカメラを知らない人たちも多くなっているんじゃないだろうか。フィルムカメラでそういう人達を撮ったら、液晶で画像が見られないことを不思議に思うかもしれない。

 

旅行者の使うカメラは、ほんの短い年月でフィルムカメラからデジカメにすべて変わってしまった。私が旅行を始めた2001年からだと、5年後の2006年にはもうほとんど皆がデジカメを持って旅行していた。世界中の風景があっという間に変わった。気がつけばフィルムカメラを使う人がまったくいない。

この変化を引き起こしたのが日本の技術っていうのが凄い。まあ最初に技術を発明したのはアメリカのコダックだけれど、実際に世界中に広めたのは日本の技術だと言って差し支えはあるまい。デジカメ普及のきっかけになったQV-10は偉大だ。カシオすごい!(GV-20もカシオ)。

 

それに、どこの国に行っても、旅行者が持ってるデジカメはいまだにほとんどすべてが日本メーカーのものだ。他のメーカーはサムスンを時々見るくらい。

自分が開発した訳じゃあないけれど、自分の国のメーカーが作った製品を世界中の人達が使っているのを見ると、同じ日本人としてはやっぱり嬉しい。なんだか誇らしくなってしまう。

日本メーカーは最近あまり元気がないような印象があるけれども、また何か革新的でおもしろいモノを作ってくれれば嬉しいなあ。

 

個人的には今、アクションカメラのGoProが気になっている。これもデジカメの新たな使い方を創り出した画期的な製品だろう。一度試してみたいんだよな。面白そう。

ちなみにGoProを作ったのはアメリカのメーカー(Woodman Labs)。日本メーカーも頑張れ~。